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送り出し機関のありえない厚待遇から、勘違いの監理団体や受入企業がハマる罠 [技能実習生輩出国、送り出し機関の現実]

以前は中国がほとんどでした。今はベトナムがほとんどです。
でも、歴史は繰り返される?次はどの国へと移り変わるのでしょうか。

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いや、移り変わるなど、この先あるのでしょうか。

日本は正にガラパゴス。

世界はどんどん動いています。
東南アジア諸国は、年々成長を遂げ、
日本は知らぬうちに追いつかれ追い抜かれていくことでしょう。


ある方がシェアされていたので、久しぶりにこの視点について触れてみます。


実習生送り出し機関、女性社員のモーレツ日本出張録
日本経済新聞 2017/10/19 2:00
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO22336610X11C17A0I10000/



色々具体的に記載があったので、細かく突っ込んでみます。

ベトナムはハノイ本社の送り出し機関の30歳の女性です。
自身も若い時分に実習生として来日している、
よくある送り出し機関の担当者です。

日本とベトナムと一か月間ごとに行き来し、
日本での一か月間は移動距離が合計で数千キロに及ぶとのこと。

移動は新幹線など電車が主。
確かよく知りませんが、一定期間乗り放題で格安な定期券みたいな切符があったと思います。
お得で羨ましかった記憶が。苦笑

記事に合った内容に触れてみます。

---

これから実習生が働くことになる会社の下見をして書類を受け取る。
下見では職場だけでなく実習生が住むアパートもチェックする。
鍋や食器といった生活用品がそろっていなければ経営者にそろえるよう求める。

「実習生自身が要求するのは言葉の壁もあり難しい。
 快適な生活ができるよう、企業に環境を整えてもらうのは送り出し機関の責任」

ささいな不満の積み重ねで実習生が失踪することもあり、
そうなると送り出し機関の評判が下がる。
失踪率を低く抑えるよう、送り出し機関は細かな気を使っているようだ。


---

ありえない。
ここにある、企業に環境を整えてもらうのは、
決して『送り出し機関の責任』ではない。
それは『監理団体』ないし『受入企業』の責任。

書類を送り出し機関が受入企業から預かる、なんてことも意味が分かりません。
私であれば、とてもそんな無責任なことはできない。
どんな書類かにもよるのかもしれませんが、
捺印書類や申請上の必要書面などは、自分が直接受け取らねば、
いや、監理団体の職員が預からねば、
管理責任が果たせないと考えるのは、私だけでしょうか。


あまい蜜(楽)を覚えると、無茶を言う元請けに対し、
仕事を他に流されてしまうと、必死に応える奴隷下請けをイメージしてしまいます。


それは、当然、送り出し機関は実習生からの徴収へと姿を変えるのみ。
ありえない。



上記と関連はない組合なのかもしれませんが、
次もどうかと思う内容が…

---

翌21日に訪れたのは名古屋市。
同市内の研修施設で、研修を終えたベトナム人実習生を引き取り、
その足で技能実習先の企業がある大分県佐伯市に出発した。
台風上陸により、大分駅で足止めされたレンさんと実習生は
タクシーで受け入れ企業のある佐伯市に向かった――。

---


この点も、ありえない。

企業への配属については、入口の時点で、組合の受入企業担当者が、
これからお世話をしていく実習生との大事な起点となる接点。

確かに、実習生を連れて移動するのは、
行き方が分かる人なら誰でもかまわないのでしょう。

しかし、せめて職員が講習所から配属先まで責任もって同行すべきではないでしょうか。
日本に来てからは監理団体の監理責任が発生します。

ベトナムは少なくなったにせよ、失踪リスクがある国です。
いつどこで、どんな接点から呼び水に引っ張り出されるのかわからない。

こういっては何ですが、送り出し機関のスタッフですら信用できない。
お小遣いを別でもらって、失踪させる可能性も無きにしもあらず。


新制度においては、失踪も事業許可継続上、十分ケアしなくてはならない
大事なポイントです。
いや、そんなこと以前に、
寮から生活備品から人員配置まで段取りして待っている受入企業に対して
どうやって責任を負うのでしょうか。

余談ですが、台風での足止めとはいえ、タクシーでの移動なども、
ほぼありえない。
諸状況上、致し方ない場合もあると思いますが、
私であれば、別の職員と連絡を取り合って、
何人かはわかりませんが、何らかの別の移動手段を取ることでしょう。
受入企業にも連絡し、送迎などの協力を求めます。


確かに、送り出し機関側と監理団体は連携して実習生や受入企業のフォローに回ります。

中でも、日本国内において、送り出し機関側にフォローをお願いするとしたならば、
送り出したらそれっきりじゃなくて、

せめて一年に一度くらいは、各受入企業先に挨拶訪問したり、
寮での生活ぶりを見て回り、実習生の顔を見て、
直接話を聞いてあげて欲しい。

その程度です。

ついでに、配属時に少し付き合ってもらえればベターかなと。
実習生にとっては、右も左もわからない場所で、
初めての仕事の内容を教えたり、生活を自身でできるだけの
買い物やお店の場所など一緒について回ってあげることなどが必要です。

特に、入国前から何度も繰り返しとなりますが、
雇用条件について、仕事の内容について、
始業時間、休憩、終了時間、食事、インターネット、
同僚との挨拶、残業、会社カレンダー、技能検定、
健康診断、福利厚生、親睦会、色々説明、確認することが大切です。
失踪の呼び水やリスクなども当然社長など同席のうえ、
パフォーマンスかのように説明すると様々効果的ですし。

それを、送り出し機関のスタッフと共に対応することは、
送り出し機関側への色んな意味でのアピールにもなります。
なにより実習生に対して、
これから三年間、ちゃんと面倒を見ていくという無言のアピールであり、
彼ら彼女らに一定の安心感を与えることと、
信頼感を育む大切な第一歩目ですので。



私が申し上げたいのは、
ここまで過熱しているベトナムの送り出し機関の競争に、
情けないほどに監理団体が、無責任に胡坐をかいているということ。
そして、そんなものなんだと思う受入企業。

自身の面倒な業務のほとんどを送り出し機関に押し付け、
楽にボロ儲けできているのですから、離れられないし、
中国ではさらに代表理事や専務理事、はては事務局長や担当者レベルで
賄賂付けでしたから。


そんなところが長続きしないのは、過去に証明されています。
まして、新制度というハードルが様々増えましたから、
よけいに蜜の期間は短くなります。

気づいたころには、沈没していることでしょう。
絶対にボロがでますから。
写し鏡のように、対応がちゃんとできていないところの実習生は、
絶対問題を起こします。
そして、それは監理団体や受入企業の汚点にしかなりません。
すぐに表面化はせずとも、次第にあちこちから勃発し、
対処せねばと重い腰を上げた時には、すでに手遅れですから。


受入企業にしても、勘違いしている先はともかくも、
先を見ている方は、タイミングを見計らって、
まともな監理団体へと移り変わっていくことでしょう。


冒頭に触れたように、こんなベトナムの送り出し機関に慣れた監理団体は、
次の国へは決して行けません。次がどこなのかわかりませんけど。苦笑

他の国ではベトナム以上に送り出し機関は機能すらせず、厚待遇もないからです。
そう、10年前はそんな送り出し機関もベトナムにはなかったんですけどね。
そして、おそらくは監理団体ももっと前向きなやる気に満ちていたことでしょうに。



余談です。
日経新聞でも、「外国人材と拓く 下支えの実相」と題して、
連載が始まっていたようですね。

なお、以下より申し込むとお得なようです。
ご案内まで。







11月をメドに情報提供の形態を変更する予定です。 
http://ginoujissyuusei.blog.so-net.ne.jp/2017-10-17


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対象:受入企業、監理団体、送出機関、社労士、行政書士、他採用に関わる方々
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